お知らせ
2週間の少林寺留学に行ってきました。世界遺産登録前後で環境がどんどん変わっているこの場所。今では「中国に行く」というよりも「中国に帰る」という感覚になっています。今年も本場の少林パワーを全身で吸収し、とても有意義な訪中になりました。 ■どういう目的で中国に訪れた? 2018年に中国を訪れた際には世界大会出場も兼ねていましたが、2019年に中国を訪れた最大の目的は…… 現地2校への留学です! 「少林寺に行くのが初海外!」という素晴らしい経験が出来る子供たちと一緒なので、まずは安全第一で行ってきました。そして日本の小学校では絶対に学ぶことのできない多くの人生経験を積んで、一回りも二回りも大きくなりましたよ。 ちなみに少林百貨店の仕入れ、学校との色々な商談なども行いました! ■留学初日 演武を2回観覧。館長と商談&翌日からの留学の交渉。そして町へ下り、食べ歩き観光をして……いつもの武器屋さんへGO!とても充実した1日でした。 ■練習1日目 練習初日です。子供たちは初めての中国に戸惑いながらも、必死に頑張っています。アップや基本功はグループ練習、後半は1人ひとりに教練がつく非常に贅沢な練習!!今の気持ちを日本に帰っても忘れずキープしてほしいですね。 ■練習2日目 登封では珍しい雨。午後からは雨がやんだので広い外で練習!!そんな天気にも負けず、凄い勢いで套路を覚えていく2人!!基礎レベルがまだ追いついていませんが、必死に食らいついていこうとする姿は素晴らしいですね。日本にいるとどうしても甘えが出てしまいますが、成長するためには追い込んで練習することも必要です。 ■練習3日目 とりあえず2人とも套路は最後まで進みました。なので、ここからが本当の練習です。……えっ?今までのは何だったの!?と感じたことでしょう。実は今までの学びは「覚える」という作業。先生が居る内に、なるべく多くの物を吸収します!体調を少しだけ崩した子もいますが、練習を頑張っています。こちらの学校は残り3日。何とか形にして帰りたいところ。 ■練習4日目 だいぶ動きの流れが掴めてきたようです!この後、教練が試験のため不在になったので、武術館最後の2日はまた違う教練が来てくれました。私の酔棍と長護心意門拳の先生です! 私はというと、午前中別行動をしていて、今回の目的の大きな1つを成し遂げました!そして来年の課題もできたので、また忙しい未来が見えています。バタバタしそう!(汗)まっ、良いことですけどね。2020年は世界大会もあるので、気合いを入れて動こうと思います。 ■練習5日目 今日からは私の酔棍と長護心意門の先生にバトンタッチ。大ベテランの韩先生です!!2日間教えて頂きました。本当にありがとうございます。まだ始めて間も無い生徒たちには勿体ないほどの贅沢なレッスン。後々とてつもない先生から教えてもらえたのだと分かってくれたら良いのですが……。練習場も格上げ!!韩先生のご指導1日目で一気にキレが変わりました。 驚きました!! やはり指導するポイントが的確なんだと思います。私も一緒に子供たちを教えながら、勉強させて頂きました。日々学ぶことがたくさんです。 ■武術館での最終日 武術館での練習最終日。一通りやりましたね!あとは基本功の問題。今、2人が出来ることは、しっかりやってくれたと思います。最後は先生と記念撮影をして貴重な時間になりました。 初海外&初中国の子供たちには、少林寺で生活するだけでも修行だったかもしれません。何度も心が折れそうになっていました。しかし、それを乗り越えたら必ず自信に繋がります。今まで感じていた日本での苦労なんか、全然苦労じゃないって感じたことでしょう。 私はもっとひどい(生活環境が)時の少林寺から生活しているので、今は遊園地にいるような感覚になるほどです(笑)。 そう思うのもあの時の苦労があったから。あの時の苦労を考えれば、日本でのトラブルや問題なんか、全て些細なことに思えてしまうわけです(笑)。 少し話が逸れましたが、本当に苦労は買ってでもするべきだと思います。ぬるま湯に浸かって幸せを感じているだけでは、人生損すると私は思いますよ!! ■束の間の休息 さぁ、今日は最初の休息日!!1日6時間の練習を6日連続で頑張った子供たちの心が休まる一時です。朝はゆっくり寝てもらい、起きたら気分転換に町へ連れて行きました!中国最後の4日間は全て練習なので、お土産を買ったり自分の買物をしたり、食べ歩きをしたり。山に籠って毎日修行だったので、少しは気分転換になったかな?また次の学校でも頑張っていきましょう! ■2校目に移動 本日から2校目に移動!!こちらでは六合対練を学びます。4段まであるので、訪中の間に最後までしっかり終わるか不安でしたね。伝統套路を練習するときはいつもお世話になっています。 2校目でも姉妹仲良く(?)練習していますね。武術団初の対練套路です!演武系の対練も良いですが、少林の動きの理解を深めるには伝統対練は非常に効果的であると思いました。 ■あと2日 今日の練習が終わり、中国留学もあとは2日!!六合対練も半分を過ぎ良いペース。日本でやっている人もしかしたら居ないかも?日本初?違ったら教えてください。 ■あと1日 いよいよあと1日で中国留学も終わり。私にはアッという間の2週間でしたが、子供たちには待ちに待ったという感じかな?生活面で唯一慣れないのは湯船に浸かれないこと。シャワーだけでは汚れは落とせても、疲れは落とせない。そこだけは日本が待ち遠しいですね。「帰ったらまず温泉に行こうっと!」と考えていました。 ■中国留学お疲れ様! 2週間の留学全ての課程が修了!お疲れ様でした!!2人に感想を聞いたら、「終わってみると一瞬だった」とのこと。 練習はもちろんですが、それを通じて色んな文化の違いや、学校で習う外国と実際に自分の肌で感じる外国の違いを学んでもらえたと思います。この2週間は子供たちにとって今までで一番長くて短い2週間だったことでしょう。 私はというと、最後2日はガッツリ選抜クラスの教練仕事していました!! 王教練も自分のクラスを見ながら選抜クラスも見ているので大変(汗)。どうしても40人位居るクラスが優先になりますからね。私が教え始めると、選抜メンバーも次から次に習いに来る状況。最終的には他クラスの教練まで習いに来てくれました!!色んな演武を見てきて、色んな器械を学び、10年教室で試行錯誤してきたことが本当に活きたなとつくづく感じましたね。 ■日本では学べないリアルがある 一緒に中国留学した生徒さんの記事が愛媛新聞に載りましたよ!私が思っていた以上に多く学んでくれたみたいで良かったです。素晴らしい! 中国武術を学ぶ人間は本気でやりたいなら、必ず本場に行くべき!日本だけではどうしても、本場の雰囲気、空気、中国の子たちがどんな気持ちで練習しているのかというのが分かりません。 実際に中に入り、自分の身で感じて初めて中国武術の入り口に立ったという印象。 日本しか知らないのでは、もはやそれは日本武術……。指導者や審判は当然必須だと思いますが、生徒さんも早くから本場を経験しとくのはとても良いことです!武術にも教室にも終わりはないですね。 広い視野を持ってこれからも中国の伝統武術を学び、その武術を通して将来大きく羽ばたいてほしいと思います。 《参加した生徒の声》 中国に限らず、海外自体が初めてだったので、不安と期待でいっぱいでした。いざ到着すると、その光景に驚愕。武器屋さん、カンフー着やシューズ専門店、武術DVD専門店など……日本では味わうことのできない武術一色の町並みに感動しました。 この中国留学では2校訪れました。1校目では套路を教わり、2校目では六合対練を学びました。練習漬けの毎日はつらいこともたくさんあったけれど、終わってみればアッという間。修了証を手にした瞬間には達成感と同じくらい寂しい気持ちもこみあげてきました。 「また来年もこの中国留学があれば参加したい!」 そんな気持ちです。この中国留学を通して、挨拶などの簡単な中国語は少しだけ話せるようになり、お友達もできました。初めての中国で交流関係を広げることができたのは非常に貴重な経験です。 中国で教わったことを帰国後に忘れないようにしっかりと復習を繰り返しています!あっ、最後にこれだけ。学校の体育の授業でも中国武術があれば成績が上がるのになぁ……と思う今日この頃です(笑)。
コメントは利用できません。